戦時中の話を聞く

ちょっとした用事があって、実家に帰りました。
ほぼ弾丸……という勢いで東京の自宅に戻るのですが、帰省したということで
祖母に会いに行きました。

久々にお会いしたということもあり、話をしていたのですが、
いい機会でもありましたので、戦時中の体験談を聞いてみることにしました。


戦時中、祖母は中学生とか高校生くらいの年齢であったようです。
激戦の戦場体験はないようですが(当たり前か……)、
疎開にまつわる話、配給にまつわる話、その当時いらっしゃった朝鮮の方々の話、軍人さんの話、空襲の話……

次々に出てきます。
どれもどれも、言葉がはさめません。
余りに壮絶すぎて、質問も出来ず、黙って聞いているしかありませんでした。

映画やTVで出てくる、激戦の中を戦った兵士の話とか、
天皇によるラジオ放送を聞いて泣き崩れる方々の映像はよくみました。
しかし、一地方に住む一般人から見た話というのは余り聞いたことがありません。

でもやはりそこには戦いが、メディアで見たことのある方々とは違う戦い、
それもまた非常に苦しい、生々しい戦いがありました。



祖母の話を聞く前、僕の中では、「知っておかないといけないかな?」という気持ちや
「戦争時の小説などを朗読したとき、少しでもリアルにできるといいな」
なんていう漠然とした思いがありました。
でも祖母の話を聞いた後、すさまじすぎて、何も考えられませんでした……


この体験が後の僕にどういう影響を与えるのか、正直サッパリ分かりません。
分からなくなりました(−_−)ゞ


でもまぁ、聞いてよかったなと。それだけは強く思います。


ああ、そういえば。
最後に、祖母が僕にとって非常に印象的な言葉を発しました。

「ああ、いくらでも思い出せる」

本人は笑い混じりで発した言葉ですが、
戦後70年たった今でもこうして強烈に残された記憶が薄れずに残っている……
この事実は感じ入るものがありました。


最後に一応書いておきますが、今回のブログは最近色々とニュースになっている憲法解釈とか
そういう内容に関連する意見や思いなどでは全くございません。
ただ、「"戦時中の体験談を聞いてよかった"という思いをもった。」という事実だけを
明記させて頂きます。